炭と臭い
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臭いをとるもので代表的なのが炭です。有名なのが備長炭ですよね。
最近は、バーベーキューなどで炭を使ったりしますから皆さんにもか
なり馴染みがあると思います。さて、この炭についてですが現在、い
ろいろなことに使われるようになってきました。
例えば、皆さんもご存知の活性炭は冷蔵庫の中や浄水器で使われ
ていたりします。中には、家を建てる時に基礎の下に埋めたり、床の
下においたりする人がいますし、枕やご飯を炊くときに使用したり部
屋の隅においりしている人がたくさんおられます。これは炭に脱臭効
果や土を再生したり水を浄化したり、遠赤外線効果や調湿効果があ
るからです。
では、どうして炭はこんなにも人々から頼りにされているのでしょうか。
炭は専用の窯で木や竹を燃やして作ります。出来上がった炭には大
小無数の穴があいています。この穴の中にそれぞれ穴の大きさにあ
った分子が吸着されることになります。 例えば、穴より臭いの分子
がはるかに小さい場合、穴と臭い分子の間で分子間引力働かなくな
って分子は吸着されません。 しかし、穴の大きさに臭い分子の大き
さがある程度あった場合、臭い分子は穴に吸着されたまま出てこれ
なくなるのです。(これが毛細管現象です。)
これは、湿度を調節したり水を浄化する時でも同じで、それぞれの分
子の大きさにあった穴に吸着されるのです。
活性炭は、炭を作る時に温度調節をして炭の中の穴の大きさを調節
して作ったものなのです。 ・・・臭い専用や浄水専用など (尚、
活性炭が実用化されたのは、18世紀に入ってからで最初は砂糖を
つくる過程での脱色剤として使用され、19世紀になると、毒性ガス
の吸着剤として使用されるようになり、今日にいたっています。)
そして、ここで重要になるのが炭の種類によって吸収する臭いが違
うということなのです。
高温で焼いた炭が備長炭などの白炭で低温で焼いたものが安い黒
炭になります。白炭は酸性の物質を吸着し、黒炭はアルカリ性の物
質を吸着する性質があります。
(白炭・・・1300度 黒炭・・・400〜700度)
白炭は表面に白い灰がつくので白く、鋼のようにかたくてたたき合
わせると、キンキンと金属のような音がしますが、黒炭は灰がつか
ず黒いままで鈍い土器のような音がします。
炭の断面を見ると、白炭は銀灰色でつやがあり、黒炭は黒色のまま
です。白炭には、割れ目が少ないのですが、黒炭は割れ目がたくさ
んあります。
白炭 黒炭
・トイレの消臭するにはアンモニア(アルカリ性)が多いので、黒炭
を使用するのがベスト。
トイレの臭い
・玄関の臭いは、靴がたくさんおいてあるので黒炭より白炭を多くお
くとよいようです。
玄関の臭い
・タバコの臭いには白炭、冷蔵庫やゴミ箱はアルカリ性や酸性が混
在している為、両方の炭をおいてください。
食べ物やタバコの臭い
・炭も置く場所が重要で必ず、臭いの発生源や通り道においてくださ
い。
尚、炭の効果は2〜3ヶ月だそうです。水で5分〜10分煮沸し、2〜
3日乾燥指せると何回も再利用が可能です。