カビや室内干しの洗濯物の臭い

　カビの臭い

　家の中に大量にカビが発生するとカビの臭いがしてきます。少しのカビぐ
　らいではそんなに臭うことはありません。
　通常、カビは湿気の多い、日の当たらない場所に多く見られ木材、畳、壁、
　コンクリート、布、布革、ガラス面、タイル面、などまで栄養源にします。
　２０℃ を超えると急に活気づきます。家の中で多いのは、浴室、洗面所、
　キッチン、トイレなどの水回りや押し入れ、天井、げた箱、衣類、靴、鞄
　などの布皮製品、畳、などです。
　そして特に家の中で一番多いカビがクラド・スポリウムという黒色のカビ
　です。これらがさまざまなアレルギーの原因になったりもします。食品な
　どでよく見かけるカビは、ペニシリウムという青カビです。
　冬など窓の結露でカビが繁殖したりもします。
　乾燥したカーペットや畳の中には、アスベルギルス（コウジカビ）や小豆
　色カビ等が発生します。
　梅雨など雨が多くて、家の中で洗濯物を乾かしたりする時も、太陽の紫外
　線が当たらない為に洗濯物が殺菌されず、目に見えない汚れをエサに衣
　服に残っていた菌やカビが繁殖して、あの嫌な臭いを発生させたりもしま
　す。しかし、目に見える場所に繁殖したカビなら対応できますが、クロス
　の裏とか壁の中とかに黒カビが繁殖すると素人にはもうどうすることも出
　来ません。カビ臭い家の中には、ここまで深刻なカビに犯されている場合
　があるんです。
　また、カビから揮発性化学物質が発生し、それがもとで化学物質過敏症
　を引き起こす事もあるらしい事も最近、分ってきました。
　どちらにしろ、カビの臭いをなくす為には、カビを除去してカビの発生を予
　防することです。

　カビの臭い対策

　 　・水を使う場所では、カビの栄養源になるものや水分をキレイに拭き取る
　　ことです。台所の流し台には、食べ物のカスや汁、浴室にはシャンプー
　　やアカや石鹸が付着します。いずれもカビにとっては栄養源になりやす
　　いもので、量が多いほどカビがよく育ちます。
　　暖かくなるとカビの生長速度が速くなりますので、夏は流し台に生ゴミ
　　を放置するとすぐに腐り、カビが発生します。栄養源になるゴミや汚れ
　　はできるだけ早く取り除いてください。
　　また、濡れた状態が長く続くほどカビは繁殖しやすくなりますので、拭
　　き取れる箇所はなるべく拭き取って水分を残さないことが大切です。タ
　　オルで水分を拭き取ってから換気扇を回すと速く乾燥してカビが発生し
　　にくくなります。
　　台所や浴室では水蒸気が発生するので、換気して水分を外に出すことが
　　必要です。外に出さないとその水蒸気が全部居住スペースや収納スペー
　　スに移動し、家の中が湿り、水を使わない場所でもカビが発生しやすく
　　なります。
　　すでに発生したカビは、取り除くことが大切です。カビが繁殖している場
　　所や種類によって市販の塩素系酸化剤や酸素系やエタノールなどを使
　　い、カビの除去と殺菌をしてください。
　　水を使わない場所でも室内と室外の温度の差が大きいと結露が発生し
　　てカビがたちまち繁殖します。防ぐには、壁の断熱効果を高める事が必
　　要となります。
　　また、相対湿度が７０％以上になると、空気から水分をもらうことがで
　　きカビが育ちますが、相対湿度６０％以下ではこれができないので育つ
　　事が出来ませんので、風通しをよくして換気をこまめにする様にして下
　　さい（離れた角度のある二箇所の窓をあける）。
　　ただし、梅雨時や夏場は空気中に含まれる水分も多く、換気しても室内
　　の水分量を減らすことが困難です。除湿機やクーラーを（通常、室温を
　　低下させると共に除湿もします。エアコンのカビは先に除去しておいて
　　ください。）使用してみてはいかがでしょうか。
　　押入の湿気を取る方法としては、通気性をよくする為にドアを開けっ放
　　しにして、すのこを使用してみてはいかがでしょうか。市販の除湿グッ
　　ズもいろいろでています。尚、雨の日の換気は逆効果になります。